2023/12/22 格闘ゲームの操作技術向上にオススメのキャラ追記
2023年11月16日に発売したTHE KING OF FIGHTERS XIII GLOBAL MATCH。
本作は2010年7月14日に無印KOF XIIIが稼働し、がっつり調整をいれた家庭版KOF XIII、そして再びゲームセンターへの移植であるKOF XIII CLIMAXと、非常に多岐にわたる展開をした格闘ゲームの最新版である。
KOFらしい自由度の高い動きと、コンボを決めた時の爽快感、また魅力的なドット絵の効果もあり、スト4の裏で人気のあった格闘ゲームになっている。
3度のオープンベータテストを経て発売された本作だが、元手が10年以上の前のゲームということもあり、今から始めるにはなかなか敷居の高いゲームなのは間違いない。
この記事は、今からKOF XIIIを始めてみようというプレイヤーがもしかしたらいるかもしれないので、自分が考えるキャラランクとオススメキャラの紹介、そして、今から始めるのにチェックしておきたい情報の紹介をする記事。
簡単にですがKOF XIIIの歴史についてまとめています。よろしければ御覧ください。
基礎コンボをまとめた動画を作りました。
これから始めるプレイヤー(滅多にいないと思うけど……)の助けになれば嬉しいです。
プレイリストからお目当てのキャラへどうぞ。
動画の紹介
KOF XIIIがゲームセンターで稼働していた頃、「東の教祖」と崇められてこのゲームを盛り上げてくれた「づね」さんのチャンネル。
KOF XIII GMのことも扱ってくれており、生放送も定期的に行ってくれている上にとても親切のプレイヤーなため、KOF XIIIに疑問があれば聞きに行くことをオススメ。
チャンネル登録も是非しよう。
公式の紹介と、各キャラクターのマニアックなコンボを紹介している。
実用的なコンボではないが、派手なコンボばかりなので是非トライしてみてほしい。
キャラランク
Tier List Maker for Everything - TierMaker さんで作成させてもらいました。
※10年前の知識が元のため、現在では変わっていると思いますが、ゲームの更新があったわけではないので大きくは変わっていないはず。
※コンボ動画作成後に考え直しました。
左に行くほど高い評価。
基本的にAランク以上はどのキャラも勝てますのでオススメ。
Bランクは1キャラのみ選び、他をA以上で固めるのなら十分勝つための運用が可能。
Cはキャラパワーが低く、ピーキーな運用が求められる。職人と言われるレベルのキャラ選。
Dランクは正直きつい。特にアッシュ以下の3キャラはシステムとの相性が悪いのと、上位互換となり得るキャラがちらほらいる。
自分はK'が最弱キャラだと思っているが、アッシュもテリーもどっこいで弱い。
先鋒オススメキャラクター
ネスツ京
最強の先鋒ではないが、最高の先鋒。
このゲームの最強の先鋒は炎庵に譲るが、ネスツ京炎庵以上のゲージ回収率と横押し能力を持つ。
素直で強い技が揃っているため、KOFの経験が浅くても運用しやすいのも魅力。
炎庵
正式名称「炎取り戻した庵」。家庭用のDLCとして参戦。
KOF XIIIプレイヤーなら誰に聞いても最強のキャラだと答えるほどぶっちぎりの性能を持つ。
「炎庵を使わないのは舐めプ」と言われても仕方ない程の強さ。
欠点、というわけではないが、あらゆる面が尖っている反面、KOF力(KOFプレイヤーとして地力)が求められるので、それなりにやり込む必要はある。
斎祀(サイキ)
アッシュシリーズのラスボス。敵としては変身体で出てくるか、アッシュに乗り移っての状態で戦っていたが、プレイアブルでは元の姿で使うことができる。
言動が完全に噛ませ犬ポジションの悪役のそれなのだが、スタンダードな波動・昇竜キャラクターとなっているため、主人公のアッシュより主人公っぽい動きができる。
キャラパワーとして炎庵やネスツ京に劣るが、この2キャラに抗えないわけではない。波動昇竜で戦いたいプレイヤーにはオススメしたい。
堕瓏(デュオロン)
KOF2003ではあらゆるユーザーをぶっ壊した暗殺者。スピードキャラクターとなっており、このゲームでトップクラスの速さを誇る。
スピードを活かした立ち回りと、波動拳コマンドで出せる捨己從竜(しゃきじゅうりゅう)での押しつけと暴れが非常に強い。
自分のやりたいことを押し付けられるが、相手にはデュオロン対策を強要するのでなかなかやらしいキャラ。
早いキャラクターが好きなプレイヤーにはオススメ。
中堅オススメキャラクター
元祖主人公である草薙京。95スタイルであり、荒咬みの代わりに闇払いを持っている。
HDコンボが特別高いわけでは無いが、画面端のループするコンボでのゲージ回収と、ジャンプCDからのリターンの高さが魅力。
また、ちょいタメEX大蛇薙での2F対空が非常に強力。
京でゲージをもたせた運用をしたい場合はオススメ。
紅丸
難易度は高いが、空中雷靭拳ループによる永久コンボ持ちのキャラクター。
地上戦は並だが空中攻撃が強く、またドライブコンボの端の火力が高いため、速いスピードの相手を翻弄した後に、端の高火力であっさり倒さすことも可能。
また、なぜか端の地上投げからコンボを伸ばせる。
※鎮元斎や椎拳崇と同じ仕様。
空中雷靭拳ループの難易度は高いが、コンボを頑張れるならかなりオススメしたい強キャラ。
Mr.カラテ
このゲームの代名詞にもなっているであろう最強キャラの一人。
誇張でもなんでも無く有りとあらゆる面が強い。
各種攻撃行動が噛み合った時のリターンが高いため、使っていて気持ちの良いキャラクターでも有る。
近Cが上に伸びないために、小中ジャンプで乗っかられたときがキツイという弱点があるが、カラテに空中戦を挑んでまともに勝てるのは庵ぐらいなので、大抵のキャラはカラテに乗っかられてどうしようと泣くことになる展開が多い。
「とりあえずカラテを入れておく」のは、KOF XIIIの最適解の一つ。
鎮元斎(チンゲンサイ)
プロゲーマー「どぐら」さんのクソキャラ列伝も紹介されたキャラクターの一つ。
固有のシステムとして飲酒があり、飲むごとに攻撃力が1.1倍上昇する。
※5回までストックでき、最高1.5倍。ダウンするとストックが一つ減る。
鎮を放っておくと攻撃力を上げられてしまうのだが、動作途中から完全無敵のEX回転的空突拳、高リターン当て身技である酔歩など、相手の行動のカウンターから凄まじいリターンを得るため、かなり攻められにくいキャラクターとなっている。
そして、ゲージを持たせた時のリターンの高さが凄まじく、また、このゲーム唯一である中段攻撃からノーゲージでリターンを取れる攻撃がある。
また、他のキャラでの中段攻撃での崩しはHDの入れ込みになるのが常だが、このキャラはしっかりヒット確認をした後にHDコンボにいけるため、博打を撃たなくても良いというメリットがある。
ゲージを持たせた時の凄さがもう、本当に凄い凄いので(語彙消失)、「とりあえず最強キャラを使いたい」→「はい!鎮・元・斎!」となっている。
クソキャラ列伝に紹介されているので性能は然るべきなのだが、マヴカプ3のバージルや、BBCTのアラクネほどどうしようもないというわけではない。
大将オススメキャラクター
バイス
ヒット後に3Fの詐欺飛び(安全)にいけるコマ投げであるゴアフェストと、なんでも判定(食らい判定が消失していてもコンボにいける)であるEXディーサイドなど、強力な必殺技を売りにしている最凶キャラ。
また、爆速発生であるジャンプCDでの押しつけを持つため、不用意にバイスに空中戦と挑んできた相手をふっ飛ばし、EXディーサイドで拾ってHDコンボに行くことも可能になっている。
極端なキャラクターなため、ちらほら苦手なキャラがいるが、それすらぶち壊せるほどのパワーを持っている。
色々な意味で相手をぶっ壊すキャラクターのため、トップクラスで対戦したくないキャラになっている。
実は無印KOF XIIIから強かったのだが、ユーザーがあまりいなかったのでしれっと強化だけ貰ったキャラクター。
キム
カラテと並ぶ最強キャラクターの一人。家庭版の調整でかなり多くの強化点を貰ったキャラ。
HDコンボの火力は低いのだが、それをカバーできる安定感の高さが売り。
ヒット後にコンボにいけるほど有利の遠D、無敵は無いが爆速かつガードされても+1Fの突進技であるEX半月斬、相手の対空を一方的に潰せる完全無敵の空中EX半月斬、あらゆる飛びを落とせる3F発生のEX飛燕斬など、強力な攻撃の数々を持つ。
KOF XIIIはハチャメチャが押し寄せてくるゲーム性だが、その中でもかなり高い安定感を出すことができるため、大将でなくても強い。
大将として紹介しているが、他の大将キャラを運用する場合は空いている場所へ配置もできる一家に一台的なキャラになっている。
シェン
有利の取れる突進技はなく、中段とコマ投げを持つがどの崩しもリスクと隣り合わせであり、ノーゲージで撃てる切り返しも持っていないが、HDコンボの火力のみで飯を食っているキャラクター。
他の強キャラに軒並み不利を付けられているのでかなり苦しい位置にいるが、小技からでも9割を消し飛ばすHDの火力を持つため、大将での運用で相手を一人だけ確実に潰すという視点では最凶のキャラクターとなる。
HDコンボも難易度が低いため、このゲームに慣れていないプレイヤーにも優しいのが魅力的である。
格闘ゲームの操作技術向上にオススメのキャラ
KOF XIIIは今更やり込むゲームではない。
理由はKOF XIIIが十数年前のゲームであること、KOF XVという最新作が出ていること、ゲームの展開が早いためオンライン対戦に向かないのが大きな理由。
PS4とSwitchで発売してくれたので家で遊ぶ敷居が下がったが、それでも顔を突き合わせてゲームをやる時代でもない。
対戦相手に困ることは目に見えているため、今更オススメできるゲームではないのが本音。
だがしかし、流麗なドット絵に魅せられて始めたいと思うプレイヤーもいるかもしれないので、どうせやるなら他のゲームでも活きるような技術を習得できるキャラクターを触るのも面白いかもしれない。
そんなわけで、強くはないが技術向上のためにオススメのキャラクターを紹介。
タクマ
飛燕疾風脚が溜め技のため、基礎コンボで溜めを求められるキャラクター。
タクマは「近C>6B>強飛燕疾風脚(1タメ6D)」という基礎コンボがあり、近Cの後に即座に後ろタメを要求される。
近C入力の後に6Bを押し、6Bを押した瞬間に後ろ溜めを開始しないと飛燕疾風脚が間に合わないため、シビアなレバー精度を求められる。
「通常攻撃入力後にタメを開始する」テクニックは他のゲームでも有用のため、タクマを使って養うのもオススメ。
自分はタクマのおかげでタメ入力に対する苦手意識はかなり減った。
不知火舞
KOFのお色気担当。色々な意味でお世話になった男性プレイヤーも多いハズ。
歴代KOFの中で強かった時期もあったため、好き勝手動く舞に温まったプレイヤーも多いだろう。
KOF XIIIでは弱い方のキャラ。相手に空中から乗っかられた時がかなり厳しいため、防御に回ると一瞬で組み伏せられてしまうため、位置取りがとても大事。
勝つためには細かいテクニックを積み重ねる必要があるため、強キャラ相手に立ち回りの細かさを出せるかという課題を持っている。
飛び道具である花蝶扇(かちょうせん)が優秀(KOF XVほどでないが……)だが、素直な対空を持っていないため、波動で動かしてどう空対空で競り勝つかが大事。
ゲージ依存だが小中ジャンプに対する回答を持っているため、相手が不知火舞を知っていてくれるとシビアな読み合いを回せて面白い対戦ができる。
ロバート
飛び道具、突進技、対空技、コマ投げ、めくり技と一通り揃っているバランスキャラクターだが、それ故に全体的に丸くされがちのスタンダードキャラ。
KOF XIIIではこいつが主人公じゃないのか?というぐらい素直なスタンダードキャラだが、98は2002UMの様な尖った部分が無いため、カラテや炎庵の下位互換として見られがち。実際間違ってない。
火力も高いわけではないので、勝つためにはすべてのパーツを駆使して丁寧に立ち回る必要がある。
タクマ同様でコンボにタメ技の飛燕疾風脚を求められるため、コンボの難易度が少し高い。KOFのゲーム性で波動・昇竜を用いて戦い、溜め技をコンボに組み込む練習をしたいプレイヤーはロバートで感性を磨くのも面白いと思う。