現場職人でもなく、自動車整備士でもなく、ましてやDIYが特段好きなわけでもないキモオタが可能性の獣を求めてマキタのインパクトドライバーを買ってウキウキなお話。
そもそもインパクトドライバーってなんぞや?
電動工具。その中で総称で電動ドライバーと呼ばれるものの中のアイテムの一つ。
インパクト(衝撃)+ドライバー(ねじまわし)=インパクトドライバー
つまり回すだけでなく押し出す力(衝撃)も加味するもの。
電動ドライバーというとプラスマイナスのドライバーをただ回して締めるアイテムの事を差して、
インパクトというと電動で押し出す力も加味したアイテムの事。
ゲームというジャンルの中のRPG、とか、スポーツと呼ばれるジャンルの中のマラソンとかそんな感じなイメージ。
前に部屋内のLANケーブル設置の時にネジ打ちしようと思った時に知人との会話で
知人N「インパクトあるか?」
「インパクトって何ですか?」
知人N「知らんかーw雑魚おつw」
「ぐぬぬ……!」
となったのを良く覚えてます。
確かに雑魚だった。悔しい。
電動ドリルなのにインパクト(衝撃)って名前どういうことって思ってたんですが、たしかに考えてみれば手動ドライバーでネジ締めする時に奥に押し出そうと力を加えている気はする。
ただ回すだけならその場で回るだけだし。
なので、押し出す力と回転する力がセットになっているこの工具は、俺が知らなかっただけでスマホ同様に現場仕事に革命を与えたアイテムなのかもしれない。
そして、購入へ
買ったのがこちら↓
TD170DRGX(makitaのフルセットでの品番)。
2016年2月発売の当時のフラグシップモデル(上位機種)。
中古で購入。5年前の商品でしかも中古に関わらず箱、バッテリー、充電器込みでお値段¥22,000。
久しぶりに万超えの電気機器買って興奮しました。男の子ソウル。
ちなみに、現行モデルはTD172D。
今回購入したTD170Dは2世代前のモデルになります。
また、中古品を物色してたので価格のバラツキはありますが、
・現行モデルのTD172は新品で45,000円ぐらい。
・一世代前のTD171は25,000~35,000円ぐらいでちらほら。
でありました。
※全てフルセットでの値段。
ド素人な上に電動工具○貞なので買い方・見方なんて欠片も分かりませんでしたが、
2世代前のモデルとはいえ当日のフラグシップモデル、かつマキタ純正バッテリーが2つついている(アクトツールは充電回数を明記してくれており、バッテリー2つとも50回以下)ため今回はコイツを購入する事を決意。
ご会計の時に心臓バクバクしましたが、アクトツールは購入する時に動作の確認、アタッチメント取り付けの確認、バッテリー充電可能の確認など一通りやってくれたため最終的には胸をなでおろしながら帰れました。
初めて利用しましたがアクトツールは神企業かもしれない(ダイマ)。
外面だけでも清掃
上の写真は光の下での撮影な上にやはり写真だと分かり辛いのですが、本体、バッテリー、充電器、ケース共々結構な汚れが付いてます。
5年前のモデルとはいえ売り物としてこの汚れ具合は現場食品の仕事がいかに過酷で大変なのかを物語っている様でした。
まあ、粉塵舞う環境でガンガン使ってれば汚れや傷が染み付いてもしゃーない。
というわけで外面だけでも清掃。
中身?いつかやります……。
ケースは水洗いした後。ケース底面の上の方から傷がちらほら。
バッテリーは片方だけ異様に損耗が。こっちのバッテリーを主に使ってたのでしょう。
「ま」さんが使ってた模様。
現場仕事のインパクはmakitaが主流らしく、皆同じバッテリー使うから誰のものか分からなくなるため名前付けは普通の事らしいです。素晴らしい。
でも消させて頂きます。
上の写真のケース・バッテリーと、インパクト本体と充電器も清掃していきます。
清掃というか、傷も目立つので研磨作業です。
今回の清掃・研磨で使ったアイテム
・ピカール液
日本磨料工業株式会社(にほんまりょうこうぎょう)よりピカール。
液体コンパウンドとしてはとても有名らしいです。
前身商品である「油性ピカール液」の発売日はなんと1935年。
う、生まれてねぇよ俺……。
また、今の形のピカールは1949年発売……まだ生まれてねぇ!
ハイパーロングセラー商品ですね。
戦時中の兵器の仕上げはコイツでやってたんじゃないかと疑う歴史の長さ。
金属用のイメージが非常に強いらしいですが、商品の表記には
【用途】
●真鍮、銅、ステンレス、アルミ、錫、鉄などの金属の研磨。
●プラスチック類の研磨。
と、あるんですよね。
昨今のプラスチックの強度が上がったのか、ピカールの性能が上がったのかは分かりませんがプラスチック類も対象みたいです。
ただ、プラスチック部分の表記は後から追記したのか未だにピカールは金属にしか使えないというイメージがあるようです。
ピカール液は番手としては4000番ぐらいの液体コンパウンドらしく、4000番といえば車のヘッドライト研磨の第一段階として使うぐらいの番手ですので、今回の用にプラスチックケース及びプラスチックでできているバッテリーに使いました。
ピカールは安価(高くても500円ぐらい)で番手としても使いやすいのですが、
注意点としては匂いがマジキツイです。
換気必須。
※解決策?としてピカールネオという匂いを軽減したものが出てるようです。
https://www.pikal.co.jp/archives/4487
個人的に家に常備してあったも良さそうな一本。安いし。
・ピカール ラビングコンパウンド
ピカール液と同企業の商品。
練り状となっており、ピカール液よりも粒子が大きいので実質ピカール液より粗目のコンパウンドとなっています。
ネットで拾った情報による大体1000番手ぐらいらしいです。
※ピカール液より強い研磨剤が欲しい時用、なイメージ。
俺の勝手なイメージですが、3000番ぐらいだと
「あー小キズだね。よく見ると見えるやつだ」ぐらいな傷に使うイメージですが、
1000番となってくると
「うっわもうこれガッツリ傷やん。戦うしかねぇ」
なレベル相手なイメージです。
プラスチックに使うには強いほうだと思います。
今回は相当目立つ傷があったため少しだけ使いました。
こいつも高くても500円ぐらいなので安価で買いやすいんですが、余程の箇所でないと使わないので常備しておくかは迷う所。
・LEC 激落ちクロス
昨今めちゃくちゃ有名になってきたマイクロファイバー仕様の布製品。
数多あるマイクロファイバークロスの製品の中でも筆頭かつ安牌の激落ちクロス。
コンパウンドでの仕上げにも、中性洗剤を使った汚れ落とし、仕上げに使いました。
最高。もうコイツ無しでは清掃はしたくない。絶対にしたくない。
ま、コンパウンド付けた使ったら即ゴミ箱行きにはなるんですが……。
まぁヨシ。
マイクロファイバーダスターやクロス、ふきんという商品は今回の様な作業に関わらずどの家庭でも持っておくべき神の商品です。
人類の清掃効率があまりにも悪いため、神が人間に与えた神の商品だと言われても俺は信じる。
マイクロファイバー系布製品は激落ちでなくてもいいですが、性能は値段に比例するので一枚あたり60円~80円↑の物をおすすめします。
迷ったら激落ち安定です。
マジで便利。これ使ったもう普通の雑巾には戻れない。
・ウタマロクリーナー
言わずと知れた最強住宅クリーナー「ウタマロクリーナー」。
ウタマロ石鹸で有名な株式会社東邦からの商品。
アルコールを使ってない中性洗剤で、洗浄力・速乾性・ボトルの使いやすさとどれをとっても高水準の万能クリーナーです。
令和の住宅洗剤といえばコレ。
多くは語りません。買いましょう。
これ一本でお嫁にいけます。
「住宅クリーナーは何を使ってますか?」
「株式会社東邦のウタマロクリーナーを……」
「結婚しましょう」
と、なること間違いなし。
※個人の感想です。
※ちなみに発売は2012年。俺が知ったのは2021年です。はい、俺は雑魚。
ちょっと、お高いですけどね……。
本体は550円ぐらい。詰替えでも250円ぐらい。
というわけで、ピカール液、ピカールラビングコンパウンド、マイクロファイバークロス(3枚)、ウタマロクリーナーで清掃しました。
清掃開始!
まずはケースから。
ケースのみをざっくり水洗いした後に激落ちクロスとウタマロクリーナーで全体を吹き上げる。
研磨作業は汚れが残っているとその汚れカスが素材を傷つけてしまう(らしい)ので、しっかり拭き上げます。
正直、傷を気にしないので良いならこれだけで相当綺麗になります。
やはりウタマロクリーナー最強か。
出来上がったのがこちら↓
BEFORE↓
写真だと分かり辛いのは重々承知ですが、汚れも大分落とせたため相当綺麗になりました。
更にきちんと仕上げたい場合は仕上げ用のコンパウンドで吹き上げるのが良いらしいですが、まぁどうせ使うものですしこれぐらいで勘弁してあげます。
フゥン。
この後再びウタマロクリーナーで拭き上げて終了。
手順を箇条書すると
水洗い →
激落ちクロスと中性洗剤拭き上げ →
ピカール液(キツイ傷の所はラビングコンパウンド)と激落ちクロスを使って研磨 →
激落ちクロスと中性洗剤拭き上げ
※洗剤拭き上げ様と研磨用で別の激落ちクロスを使ってます。
続いてバッテリー
水洗いなんて絶対にできないので、マイクロファイタークロスで軽く拭き上げた後にウタマロクリーナーを使って拭き掃除しました。
話は逸れますが、makita純正バッテリー18V/6Aは新品で¥15,000ぐらいします。
amazonでこれぐらいです。
類似品というか、他メーカーより互換品も多いですが2021年になっても純正品が安心・安全・最高らしいです。
拭き掃除後に、ピカール液と激落ちクロスを使って研磨。
損耗が酷いのでラビングコンパウンドの方を使おうと思いましたが、傷を消すより文字が消える方が嫌だったのでここはピカール液のみにしました。
出来上がったのがこちら↓
BEFORE↓
バチクソに落とせたわけじゃぁないけど、まぁ多少は落とせた感じですかね。
もう一個のバッテリーの方はそんなに汚くなかったので同じ手順を軽く踏んで終わらせてます。
ちなみに「ま」は消してます。
「ま」さん、ありがとうございます。大切に使わせて頂きます。
手順を箇条書すると
激落ちクロスで拭く →
激落ちクロスと中性洗剤拭く →
ピカール液と激落ちクロスを使って研磨 →
激落ちクロスと中性洗剤拭き上げ
※洗剤拭き上げ様と研磨用で別の激落ちクロスを使ってます。
続いて本体と充電器
すいません。この段階になると疲れてきてしまった写真撮影怠ってたのですが、清掃前がこちらになります↓
本体の方は主に汚れが。
充電器の方は傷がちらほらあります。
※充電器に傷ってどういうことなのかと思いましたが深く考えないようにしました。
まず充電器。
こちらの手順はバッテリーとほぼ同様ですが、文字がない部分ではラビングコンパウンドをガンガン使いました。
また、突起と突起の間などはウタマロクリーナーと綿棒なので軽くゴシゴシ。
手順を箇条書すると
激落ちクロスで拭く →
激落ちクロスと中性洗剤拭く →
ピカール液(キツイ傷の所はラビングコンパウンド)と激落ちクロスを使って研磨 →
細い所はウタマロクリーナーと綿棒を使って清掃 →
激落ちクロスと中性洗剤拭き上げ
※洗剤拭き上げ様と研磨用で別の激落ちクロスを使ってます。
そして本体。本体はゴムの部分が多いので研磨剤の仕様は控えました(ゴムを余分に削りたくないのと、油性のコンパウンドなので溶けてしまう可能性を考慮して)。
なのでウタマロクリーナーと激落ちクロスで清掃するに留めました。
いつか分解清掃をした時にグリス差したりは予定しています。
2時間近く清掃・研磨をして終わったのがこちら↓
照明の真下なのとコンパウンドの油分がテカっていて誤魔化している感が凄いのですが、それを差し引いて見比べても購入時よりは外装は綺麗になりました。
どうせ使っていくと増えるのだから傷を削る必要があったのか?
とか言われちゃうと、ちょっと……何も言えなくなってしまうのですが、安くはない買い物をさせてもらって折角買ったから最初くらいは綺麗にしたいな、という見栄の心でやりました。
達成感はある。やったぜ!
次は頑張ってTD170D本体を分解清掃します。未経験なので楽しみです。
今更ですが、インパクトドライバーはネジの空け締めが本領ですが、今回購入したのはそれ以外の使い方も多いという情報を仕入れて買いました。
清掃とかにも使っていこうと思うのでいつか記事にできると嬉しい。