三和電子製の静音レバー ( JLF-TPRG-8BYT-SK-)が思った以上に良かったので感動。
今回はRAP.V HAYABUSA(ヘッドセット端子の無い旧型の奴)のレバーとボタンを交換したお話。
もしね。もしかしたらですけど。
「アケコン レバー交換 やり方」とかでここの記事を見に来てくれた方が居る、かもしれない!ので最初に結論だけ書いておきます。
ネジを外して前のレバー外して、
前のレバーセットしてネジで止めるだけ。
ネジ数が全部で10個ぐらいあるので電動ドライバーがないと面倒とか、
差込口はピンなので無理に力を入れないで差し込むとか、
そういった作業はありますが、アケコンの中はそんなに面倒な構造してないでそんなに畏まって考えてやる作業ではないです。
パソコン自作した事がある、って方なら余裕。
そうでない方もやってみると意外と楽勝!とか思うかも。
少なくともカプエス2でロック・ハワードを使ってサガットに勝つよりは圧倒的に楽。
ざっくりとした製品の紹介
※RAPに限らずアケコンの値段は水モノな所があるので購入の際は各販売店の比較・検討に時間を割くことを強くおすすめします。
自宅で格闘ゲームといったアーケードコントローラーを使うプレイヤーにとっては有名なHORIのアケコン『Real Arcade Pro(リアルアーケードプロ)』。
通称『RAP(ラップ)』
格闘ゲーマーにとってはラップといえばチェケラーとかヘイヨーとかじゃなくて、家庭用のアケコンの事を示していたのはプレステ時代から。
アケコン自体はRAP以外にもいくつもあったが、まともに格闘ゲームをしたければRAPを買うのは当然の時代が格闘ゲーマーにはありました。
懐かしい。めっちゃお世話になったRAP。
RAPシリーズは今でも続いているのは嬉しい限りだが……だが!
なんか知らない間にめちゃくちゃ値段上がってる。
2021年12月現在ではamazonでは定価だと17,000円ちょい。
うーん、すごい。プレステ用のは10,000円あったら買えたのに。
プレットフォームも変わったし、求められる性能も上がってきたからだろうか……。
しかし、これでもアケコン界隈では安価な方という。
まぁレバーとボタンは消耗品だけども、基盤と台座は10年単位で使えるので日割りにするとそんなに高くないのかもしれない。
今使っているのは上記の奴ではなく、2015年にモデルチェンジしたタイプ。
6年ぐらい前の奴。15,000円ぐらいで買った記憶が。
当時はSteamでKOF13をやりたかったので買った記憶がある。
あ、ガンダムEXVSもか。
当時はMadCatsなど他にも選択肢はあったが、アケコンといえばRAP。
今はもうそういう時代ではないけど、大分前に買ったアケコンがまだまだ全然使えるというのは流石のHORI。
RAPは静音版(隼)や上位モデル(Premium VLX)とか、重量を増してボタンの配置も変えた物(RAP.N)。
そして、ゲームタイトルとコラボしたモデル(ガンダムとかドラゴンボールとか)など結構バリエーションが豊富。
恐らくRAP.HAYABUSAはスタンダートモデル。
アケコン自体が高価な商品なので余程のゲーマーでない限り何個も買うものでもないが、それでも迷ったらとりあえずコレ!感は相変わらずあるRAP。
自分が次に買うのは恐らく別のメーカーのにするが、今からアケコンを買うってユーザーは損はしない筈なのでRAP.HAYABUSAを強く推したい。
とはいえ、基盤などはともかくレバーやボタンというのは摩耗してきてしまうものなのでメンテナンスとして交換は必要。
今回は初めてレバーとボタンを交換したので備忘録としての記事。
三和電子製静音レバーの換装
楽天で購入した
まずレバー。
アケコンのレバーの選択肢は主に2メーカーのどちらかから選ぶのが主流で、
の二択。
海外製を含めるともっと沢山あるが、日本で買う場合はどちらかを買うのを強くおすすめします。
応援しよう、日本企業!
今回は上記の楽天から三和電子のレバーを購入。
レバーの硬さや操作の感触が体感になるのでどっちの方がいい、とは言い切れないが、三和電子を選んだ理由は楽天に専用サイトがあったから。
はい、すいません。理由がテキトーで。
正直どっちでも良かった。値段も大差ないし……。
強いて言うなら楽天で三和電子レバーを買えば送料が掛からないから。
というわけで、届いたのが↓
お値段税込み5,808円!
高いですよね。分かります。
でもね、格闘ゲーマーにとってはもう必要経費なので別段高いと思わないんです。
5,808円で快適なレバー操作が静音でできるというのであれば圧倒的感謝なんです。
なので全国の格闘ゲームが趣味な夫を持つ奥様方。
旦那さんの誕生日プレゼントにいかがでしょう。
咽び泣いて喜びますよ!※個人の感想です。換装だけにね!
郵送で送られてきた箱も過度な装飾や広告をせずに
「これ必要なんだろ?ほらよ」
っていう簡素さが凄くゲーマー向けで良い!!※褒めてます。
Open the RAP
左上に基盤。そっからケーブル伸ばしてるだけ。
まじでシンプル。素晴らしい。メイショウドトウのおっぱ○ぐらい素晴らしい。
ネジ締めは四箇所。そして4pinケーブルで基盤との接続。
先にピンを外してからネジ緩め。
元々キツめに締めてあったとは思うが、そもそも数年間で一度も取り外していないので硬い硬い。
ネジが舐めないように大きめのドライバーでしっかり食いつかせて外すのが大事。
俺は18vインパクトドライバーで外しましたがこんなにパワーは要らない筈。
インパクトほど強力でなくても電動のペンドライバーは一本持っておくと便利そう。
↓ちょっと欲しいなと思ってるペンドライバー(ダイマ)
取り外したHORI製レバー。
鉄板によくわからないゴミが……まぁもう全部捨てるので良し。
過去のRAPはHORIが発売元ですがレバーやボタンは三和電子製だった(らしい)のですが、RAP.VはHORIのロゴも入っているHORI製。
柔らかめのレバーとボタンだった印象。
三和電子の静音レバーを経験した今で思うと微妙だった。
製品を極力自社パーツだけで賄うのはコストダウンのための企業努力だと思いますが、「アケコン レバー交換」とかでggrと交換しました!って記事が多いのであんまり評判は良くないイメージ。
元のレバーがあった形にセット。
ネジ穴の位置に微調整が必要そうに見えますが、恐らく入る位置ならどこでも問題ない筈。真ん中から大きくずれることは無いので気楽に付けましょう。
ちなみにネジを締める鉄板は二種類あるのですが、恐らくどっちでも大丈夫?
ごめんなさい、自信ないです。
ちなみに今回買ったのは平型。HORI製のも平型でした。
アケコンのレバーとボタンの規格はほぼほぼ統一されているとの事ですが、それでも製品のよって穴の位置に差異が出るのでこの幅なのだと予想。
完全に統一してくれても良いのよ?
ほらeスポーツ!出番だぞ!!
外したのとは逆の手順でネジ締める。
そして、表に。
黒ワッシャー(なのか?)とシャフトカバー、そしてレバーボールで締める。
このあたりのパーツは前のHORIレバーのパーツを流用。
通販などでレバー単体だけを買う場合、大抵レバーボールは付いていないので注意。
同様にシャフトカバーや鉄板自体も付いてないモデルがある模様。
購入時には注意。
まぁ、無いのを買っても前のやつを流用すればいいだけなのでトラブルにはなり辛いかな。
この後は裏の蓋も締めて終了。
ご機嫌でストリートファイターⅤをいざプレイ……してたのですが。
V3.SAからのボタンの換装
レバー換装後、ご機嫌でゲームしてたのですがオン対戦中にボタンが取れました。
皆さんこの位置分かります?
そう、弱ボタンです。
待ってくれ……!ここが割れるってめちゃくちゃボタン擦ってる奴みたいじゃあねーか……!
待ってくれ!俺は悪くねぇ!!
という涙の叫びはさておき、中の構造を知りたくて付け外したりしてたボタンなのでしゃーなし。
5年前のですし。
レバーを静音化したので折角ならボタン換装と静音化します。
というわけでボタンを以下のRAPから転用。
こんなに綺麗じゃないんですけど
去年に友人から貰ったリアルアーケードPro.V3 SAからボタンを拝借。
このモデルは2009年に発売したモデルですが、このときのはレバー・ボタンともに三和電子製。
しかもボタンに限っては通常モデルよりお値段の上がる長寿命モデル。
昔の方が良いボタンを使っていたのか……?
HAYABUSA購入以後全く使ってなかったのですが、ここからパーツを拝借。
ちなみに攻撃ボタンなどに使う大きめのボタンはφ30。
スタートボタンなどの小さめのボタンはφ24とのこと。
ちなみにφというのは「ある寸法が円形状の直径であることを表す寸法補助記号」らしいです。よくわからん。
φ1=1mmとか1cmとかかどうかは場面によるらしい。円である事を示す記号と捉え方が良い?
アケコンのボタンの場合は恐らくφ1=1mm。
つまり、購入の際は大きさに注意。
で、V3SAから外したボタンが↓
あまりにも汚すぎて絶句。
ま、まぁ……年代物(当社比)ですし……頑張ってフキフキしました。
てかなにこの汚れ。手垢?
ウタマロクリーナーでガンガン落ちてくれて良かったわ。
がっつり清掃したので交換作業へ。
ワッシャーも仕込んでみる
こちらの記事を参考に知ったアケコンボタン静音化の外部パーツ。
千石電商よりハネナイト 平ワッシャー。
※千石電商は1号店・2号店・ラジオデパート店と3店舗ある模様。
俺みたいに間違えない様にご注意を!
写真がなくて申し訳ないですが、アケコンのボタンの上カバーを外してから中に仕込むタイプです。
HORI製ボタンには入れられません。ご注意を。
HORIさん?
黒いのがゴム。半透明がシリコン。
また、2021年12月現在だとゴムは外形24mmと25mmがある。
俺が買ったのは24mmだが、入れてみた感じ三和電子のボタンではどっちでも大丈夫っぽい。
シリコンは25mmのみ。
両方入れて試してみましたがシリコンの方が静音性自体は上がる。
ただ押した感触はゴムの方が面白い。
どちらも元の状態よりは圧倒的に静音性が上がっているので入れること自体に損はなさそう。
しかし、今販売している静音ボタンと比較していないのでこれで十分かは分からないのが本音。
Twitterに上げた音の動画です。ご参考になれば↓
三和ボタン(RAPのV3SAの)に換装。
— 阿須 (@NOZOMI_Azu) 2021年12月11日
ついでに中にゴムとシリコンワッシャー仕込んだ。
近くで撮るとしっかり音拾うから分かり辛いけども、静音として十二分。
左がゴム、右がシリコン。
スタートはリテール品。 pic.twitter.com/9emj0LiCx0
一個70円ぐらいなので静音ボタンを買うよりかは安く済む。
※三和電子の静音ボタンは一個400円ぐらい。
どっちかというより、ガチの静音を求めるのなら静音ボタンもハネナイトも付けたほうが良いかも。
ボタンにハネナイトを仕込み終えたら次は取り付け。
わからなくなった時用の配線用で撮っておいた写真。
流石に雑魚素人ゲーマーとして有名な俺でも配線の色とつけるべき位置が違うと拙そう、というのは分かったので保険で。
実際の交換作業は
ボタンのピンを外す→ボタンを外す→新しいボタンを当たる→ピンを付ける
という手順を一個ずつやってたので配線間違いは起こっていません。
確実な手順が大事。そう、ゲームでもね(ドヤ顔)。
カシコクナリマース。
で、全部交換し終えたら裏板はまだ付けずにゲームで試す。
無事入力が確認できたので裏板を取り付けました。
あんまり写真撮ってなくてごめんなさい。
ボタン交換もレバー交換の手順からネジ外しを無くしたぐらいで同じ要領でできるので、ボタン不良の際はぜひに率先して交換してみてください。
不良でなくてもHORI製が気に食わなかったら交換しましょう。
また、ボタンは従来のはめ込み式とネジ式という二種類があるとのこと。
はめ込み式は交換は簡単だがこの記事のパターンの用に爪が折れたら終わり。
ネジ式は鉄板の上と下をネジではめて留めるので非常にガッチリと固定されるのと、爪が折れることは無いので交換に気を使ったり経年劣化による不良がはめ込み式より軽減されるメリットがあるらしいですが、鉄板の裏=アケコンの中なのでネジが緩むと裏板を開けて締め直さないといけないとの事。
良し悪しあるので好みでどうぞ。
俺はどうせ不良品だからはめ込み式でいいや、ととりあえず考えています。
手のひら返したらごめんなさい。
使い心地と今後
ボタンは過去に使っていたので特に目新しさは無い……筈だったんですけど、
「あ、三和電子のボタンって……ええやん」
って、素直に思った
ただ、このあたりに関しては変えたかったら変えろよ、って感じ。
もし、
三和電子のボタンの方が良いからRAPも三和電子に戻せよ!
ってなった結果に売値自体を高くせざるを得なくなってHAYABUSAの価格が20,000円超えたら困る。 アケコンを買うという最初の一歩を踏み出すハードルが高くなってしまう。
アケコンのシェア率が下がる方がゲーマーにとっては宜しくないのではないかと思うので値段上がらないならこのままでもいいですHORIさん。
ですが可能ならアケコン本体自体をもう少し安くできるようにお願いします!
なんだったらレバー・ボタン無しver.下さい。
で、静音レバー『JLF-TPRG-8BYT-SK-』。
いやぁ、これ。凄いですね。
控えめにいって……凄いですね!(語彙力☓)
以前にどこのメーカーかは分からなかったけども静音レバー自体は触ったことあったが、その時は
「うーん。音はしないけど、レバー操作の感触に違和感あるな」
体感の事なので説明し難いが、従来のレバーがカチッカチッ!って跳ねる感じはするのですが静音レバーはブニョッブニョッ、って感じでヌチャるイメージ。
※絶対伝わらない。本当にすいません。
しかし、この高反発の静音レバーはまだ若干物足りなさはありますがそれでも全然レバーを操作している楽しさはある。
高反発って大事なのが良く分かった。
また、レバーに別の意味でも反省して、以前は
「レバーが悪い?あまえんなカス。必殺技出てるなら入力できてるよ、いいから黙ってやれ!」
って、考えている時期がありました。
全然そんなこと無い。
レバーは消耗品。悪くなってるレバーは悪くなってる。
今は深く、深淵よりも深く反省しています。
皆さんはだめだと思ったら変えて下さい。
なんだかんだで続けている格闘ゲーム。
プロゲーマーやらeスポーツやらゲーマーが世間に認知されて、志やら精神性やらなんとも高尚なものが求められる様にもなってきた気がしないでもないけど、
個人的には四の五の言わない勝負の世界がこれからも続いてくれる事を願って今日もボタンを擦りたい。