名前がよく上がるようになって久しい庶民の味方の【WORKMAN(ワークマン)】。
現場作業用の衣類・靴・手袋などを始めに最近ではカジュアル向けの商品も多く取り扱ってくれている中で、自転車・バイクなどにも使える上下組のレインウェアの品揃えもある。
レインウェアはゴアテックス素材などの高級品や、ビニール袋を人用の形した様な安価品など結構ピンキリの世界。
そんな中で安くはないけど高くもないワークマンのレインウェアをウッキウキで買ったけど3ヶ月ぐらいで駄目にしたお話。
物は正しくちゃんと使おうという戒めの雑記。
- ワークマンのAEGIS
- 色々書く前に3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS (バイカーズ)の評価
- 3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS (バイカーズ)の結論
- 耐水圧(たいすいあつ)/透湿性(とうしつせい)
ワークマンのAEGIS
謳い文句通りに水に強いAEGISシリーズ。
※AEGIS……保護・守護の意味。語源はギリシャ神話のアテナやゼウスが持つ盾。グラブルでお世話になってます。
レインウェアは少しググると万超えは当たり前なのですが、ワークマンのレインウェアはその中でも一回り以上は価格を抑えてくれたものです。
以前買ったのは「3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS (バイカーズ)」。
耐水圧20,000mmという機能表示に惹かれて買いました。
お値段5,800円。
最初に申し上げておくと「原付用はコレでなくて良かった」という話でした。
買ったのちょっと後悔してるのですが、それはモノが悪かったというより自身の知識不足と経験不足故。
この値段のレインウェアなんてほぼ初めての買い物なのだからしっかりリサーチやイメージを重ねて買うべきだった。
反省。
色々書く前に3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS (バイカーズ)の評価
・洗濯機で回せないのが令和の時代には苦痛
「3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS」は洗濯機絶対駄目商品との事でどんなに頑張っても洗濯機は駄目そうです。
てか駄目でした。
脱水かけなきゃいけるやろ?
そう思ってた時期が俺にも有りました。
駄目でした。
露骨にダメージ入った感じでめちゃくちゃ水を吸うようになりました。
撥水が生きている所はあるので全壊という訳ではなさそうですが、良いか駄目かでいったら駄目だった感。
5,800円で買える代償が洗濯機禁止。
令和にはキツイ。
・ズボンにポケットが付いてない
これが思った以上にストレスでした。不便。
ズボンにはポケットがあって然るべきモノ。それを実感しました。
これ単体で履くわけではなく、大体の人は元から履いているズボンの上から着るので収納性がないわけではないのですが思った以上に不便。
・洗濯機禁止が最大の苦痛だが他にもデリケートな部分が多い
レインウェアはどの商品も制限が多いですが、コイツは取り分け多い模様です。
洗濯図柄表示の左上から右に向かって液温は40度とし手洗いができる、漂白禁止、乾燥機禁止、日陰ぬれ吊り干しが良い、アイロン禁止、ドライクリーニング禁止、ウェットクリーニング禁止となります。
まとめると「洗濯機は駄目。乾燥機も駄目。撥水機能回復のためのアイロンももちろん駄目。クリーニング屋さんに頼むことも出来ない。だから、手洗い(40度以下)して濡れた状態で陰干しだけだよ」との事です。
キッツイ。
手洗いしてドライヤーかけるのがこの値段帯の手入れ方法ですね。
5,800円で耐水圧20,000mmのレインウェアを使えるが、代償に手入れの慎重さ求められます。
レインウェアに限った話ではないが個人的に洗濯機かけられない衣服は嫌い。
・原付用はここまでの値段を出さなくても良いのに気付いた
「原付で耐水圧20,000って過剰じゃね?」と世界の真理に気付いてしまった俺は駄目にしてしまったレインウェアの代わりにとワークマンの「R-001」を購入。
お値段1,900円。前の半額以下。
原付を通勤に使っているので雨の中で乗ることは有りますが、嵐の日は素直に休みますのでそれなりの雨を防げればいいという結論に達して今度は耐水圧10,000mmを購入。
防寒性能は期待してないので既に着ているモノの上から気楽に羽織れるように3Lを購入。
「3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS」はこれだけで防寒できるかなと思ってLLに留めてしまったのは最大の失敗だった。
バイクでも使えるレインウェアの購入が何分はじめての買い物だったので5,800円は高く感じたのですが、レインウェアの中では高い方ではないので5,800円に過剰な性能を期待しすぎた感はありますね。
コストを抑えた商品には理由がある。
ワークマン「R-001」はメンテはしていく予定ですが、撥水液に漬けるなどの過剰なメンテはしないでおこうと思っています。
基本シャワー。これでどれだけ持つかな?
・ニクワックスなどの撥水液での復活はあんまり期待しない
5,800円が3ヶ月でダメになるという事実に耐えられなくて購入して試した商品です。
この記事は「5,800円をダメにした」というタイトルですからそうです。
残念ながらニクワックス撥水液を使っても修繕はできませんでした。
一ヶ月に二回漬け込むというスパンでやったのですが全く復活してくれなかった。
悔しいのぅ……!
ワークマンのレインウェア、というよりほぼビニール素材で出来ているようなレインウェアは汚損したらもう終わりと考えた方が良さそう。
ただ、元々の状態が激悪だった事を考えるとニクワックスの撥水液が悪かったかどうかは分からないです。
撥水液の容器に手洗いの方法のやり方の項目があったのでその通りにはやったのですがダメでした。
そもそも商品説明で洗濯機の中に入れろって有りますので洗濯機で回すことが前提の商品なのかもしれない。残念。
少し余ってしまったので新しく買った奴に試してみます。
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撥水液の中でも安価の方です。
3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS (バイカーズ)の結論
自転車・原付で使う場合の方はここまでの性能でなくていい。
※個人的には耐水圧10,000mmで十分。
原付2種など時速制限がない方や高速道路を走る方はもう少し値段を出して使い勝手の良いもの(主に洗濯できるもの)を買ったほうが良いのではないかと感じた。
※もう少し手入れのし易いモノを求めたほうが良いと思った。絶対洗濯機にかけられるものを買ったほうが良い。
手軽に羽織れるのが最大のメリットですが、時速の高い状況を鑑みると手軽さよりフィット感やストレッチ性も大事なんじゃないかと思いました。
バイクの運転は体力も集中力も使うので動きやすいというのは大事だと思います。
原付には過剰、それ以上のバイクには物足りない。
うーん、厳しい。ターゲット層どこなんだろうか「3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS」、
ワークマン「R-001」を何ヶ月か使った後に体感比較をしてみたい。
以下余談。
耐水圧(たいすいあつ)/透湿性(とうしつせい)
ウェザーニュースより引用。
ちらほら調べたのですが用は
耐水圧……そのレインウェアが耐えられる水の圧
読んで字の如し。
ウェザーニュースの基準を信じるなら20,000mmあれば嵐でも大丈夫。
ほんまか……?
が(そもそも嵐の中で外出るなって話でもあるんですけど)、自転車や原付といった速度の早いものになると話は別で体を晒して数十キロで移動してる分小雨のレベルでも中雨レベルの水を受けたり、中雨レベルでも大雨レベルの水を受ける可能性があるので高い耐水圧の数字というのは非常に大事です。
対して雨降ってないのに自転車漕いでたらめちゃくちゃ濡れた経験はありません?
あれがバイクになると凄いことになるのです。
夏なら良いけど冬は水に晒されたら風邪引く。
ちなみに、この耐水圧ってのは直接水がかかる時の圧力だけでなくて椅子に座っている時などの濡れた場所へ座ったり膝を付いたりする時の参考になる数字だそうです。
作業現場向けの通販サイト「モノタロウ」での記事によると「濡れた場所へ膝まずいているときの圧力は、約1,1000 mmH2O」との事です。
この数字はその人の体重によっても上下しますし、人の動作によって更に圧力が増す筈です。
バイクなど椅子に座っている時の方が重さが分散されるので11,000mmも必要ないでしょうが、それでも75gの人が椅子に座っている時でも2,000mmの圧力かかるそうです。
透湿性……体がかいた汗を外へ逃がす構造
個人的には馴染みのない言葉。もしかしたら服飾の人には当たり前の概念かもしれない。
体の汗を外に逃がす数字。24時間にどれぐらい逃がすか、という数字らしいです。確かに24Hって書いてある。幅広。
教養のない俺は「水を通さないのに汗を逃がすってどういうこと?」と思ったのですが、そもそも液体より気体の方が分子が小さく、水を通さないけど気体は通す程度の穴を空けている、との事。
言われてみれば当たり前でした。すいません。
3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS (バイカーズ) は透湿性は2,000gと低めですが、5,800円という値段で耐水圧20,000mmは他に類を見ません。
値段と性能だけで見るなら3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS (バイカーズ)は価格破壊の製品の一つです。ワークマン凄い。
そんなワークマンの3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS (バイカーズ)をわずか3ヶ月で駄目にしたのは私です。
(愚痴)洗車のバイトで着込んでいて使ったら一瞬でダメになった件
これが一番良くなかった用途間違い。
レインウェアは一般的に防水素材の上に撥水素材を重ねて作られるそうです。
※もちろんモノによる。
撥水素材を通過してきた水は防水素材で防ぐわけですが、この機構は非常にデリケートで雨水の汚れはもちろん洗剤や泥汚れでも結構なダメージが有るそうです。
破壊される原理がよくわからないのですが、この防水加工と撥水加工の機構が汚れを残したままで放置すると甚大なダメージを受けるそうです。
そんなデリケート素材のレインウェアをガンガン着込んで洗車してました。
そりゃ一瞬で駄目になるわな(涙目)。
最初の2週間ぐらいは快適だったんです。
水すげー弾く。快適とか思ってました。
もちろんその日の内に洗ってました。シャワーで水洗いはしてたんですよ。
露骨に駄目になっていくのを肌で感じました。
使い方が完全に違う。洗車作業用のレインウェアはもっと別にするべきだった。
猛省。
(愚痴)作業服の様に動くことはあまり想定されてないのかストレッチ性は微妙
少し動き辛いんですよねこの商品。
高級なビニールを纏っている、と考えるとストレッチ性を確保できないのはしゃーないかなとは思うのですが。
そんな中、手を伸ばしたり膝を付いたりと大分動いていたし、更に洗剤や砂なども付きまくっていたのでガリガリHP削っていたんでしょうね。
作業用と兼用できると考えた俺が浅はかでした。すいませでした!
今思うと「3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS (バイカーズ)」はもしかしたら素材的にも緊急回避用の商品だったのかもしれない。
「あ、雨降ってきちゃった!」って時に高速とか乗る人用のバイクレインウェアだった?
この考え方が合ってるとなるとマジで原付には過剰。
「R-001」は原付に忍ばせておいて雨が降った緊急回避用にだけ使おうと思っています。
1年は持ってくれると嬉しい。