格安オーディオインターフェイス【M-AUDIO M-TRACK DUO】。
オーディオインターフェイス(以下オーディオIF)は基本オープン価格(店側の値段設定を優先して良いとのメーカーからのお達しとの事)なので世間の需要によって値段は上下する商品群ですが、その中でも非常に安価で購入できるオーディオIFです。
2022年1月中旬現在だと5900円前後の商品です。
XLRタイプコネクター(通称キャノンコネクタ)と6.35mm標準ステレオプラグのどちらでも付けられるコンボジャックが2個付いていてこの値段は他に例がない価格破壊の商品との事です。
「M-AUDIO」はアメリカの企業との事で、現在は別の会社の傘下との事ですが創業は1988年と長い会社との事です。
日本向けのTwitterも開設してますね。
オーディオIFデビューしたくで購入しました。
今回はそんなオーディオIFどころかオーディオ関連初心者がM-TRACKを買ってみたお話。
※使用感や製品の質を見るといった商品レビューではないです。ごめんなさい。
- コロナ禍も後押しで流行りのオーディオIF
- レビューの多いオーディオIFは余裕で1万超え
- つーわけで安価に買えるオーディオーIF「M-TRACK CUO」
- 反省点
- 買って良かったと思う点
- 結論→M-TRACKはオーディオIF第一歩にはオススメできない
コロナ禍も後押しで流行りのオーディオIF
なんで欲しかったの?
一番の目的はもちろん音質の向上。
これはスピーカーなどへの出力だけでなく、マイクなどの入力も含めて。
自分の声に自信がないからせめて音質を良くしたい、という感情起因のコンプからが1つ。
Discordなどの会話で「音質良いな」って感じる相手が居た時に自分との音質の差異が気になったただの隣芝野郎なことも1つ。
後は純粋に興味があったから。新しい機械……良いですよね。
「オーディオインターフェイス おすすめ」とかでggると定番のアイテムはそれなりに決まっているらしく、大体3点程ですね↓
YAMAHA「AG03」
- 価格: 16400 円
- 楽天で詳細を見る
世界のYAMAHAから出ているオーディオIF。
というより、正確にはミキサーの部類との事です。
最早当たり前になって久しい個人でのネット配信用が主な用途との事です。
ネット配信というと限定的なイメージ(俺だけ?)ですが、要は声を載せて動画に入れる事全般かと思います。
プリアンプが貧弱、やら端子が上向きで埃対策が必須やらレビューが目立ちますが、使いやすいという初心者向けの評価が多いので最初の一歩にはもってこいなのだと思います。
使ってたら良いのが欲しくなった、なんて別にオーディオ機器だけでなく人間として当たり前の欲望ですからね。
Steinberg「UR22mk2」
※リンク先がコンデンサーマイクとの抱き合わせページでごめんなさい。
ドイツの会社であるSteinbergから発売されているモデル。
これもクチコミが多いオーディオIFですね。ちなみに、現在はYAMAHAの子会社だそうです。
つまり、一応YAMAHAの製品(?)。
mk2という事でもちろんただのUR22もあります。
また、これより前のモデルのUR12というコンボジャックが1つのものも有ります。
AG03でもそうでしたが、15,000円~20,000円の商品は入門用なんですね。凄い世界だ。
外観といい、ぱっと見の端子という恐らく「オーディオIF」と言うとこういったモデルを事を真っ先に示す印象です。
MIDIも付いてますしね。楽器触る人用。
Focusrite「Scarlett 2i2」
Focusrite(フォーカスライト)はイギリスのメーカーさんだそうです。ぜっんぜん知らん……。
形状はUR22と似た感じですが凄い赤が綺羅びやかで見た目ばちくそ良いなとぱっと見思いました。
また、パソコン接続との形状がUSB TypeCとの事で令和の商品と言われても俺は納得します。
が、音楽の伝送に置いてTypeCのスペックは過剰だとどこかの記事で見た記憶があります。
計算式も理解しておらず、ネットの情報だけなので強くは言えないのですが。
まぁ恐らくね、音の性能が上がってないわけではないんですよ。USB TypeCって本当に早くて強い規格なので。
恐らくまだ人類に体感できないだけ。
しかし、エントリーモデルに近き金額に抑えながら普及率の上がりつつあるTypeCケーブルを採用しているのは素晴らしいとオタク視点で思います。
レビューの多いオーディオIFは余裕で1万超え
上の3つが主にレビューなどが出てきたオーディオIF。
この辺りの機器をご存知の方、かつ、日常的にオーディオIFを使う仕事や趣味の方からしたら安いのかもしれない。
ごめん。本当にごめんなさい。
素人には高いんだ。
物の価値・相場への理解が低いって……嫌ですね(遠い目)。
つーわけで安価に買えるオーディオーIF「M-TRACK CUO」
安く目的が済ませるのなら安く済ませたい。
誰だってそうする。俺だってそうする。
この製品を導入する前の環境はこんな感じです↓
パソコンを使ってオンライン通話をするのでパソコンにはスピーカーを繋いでます。
しかし、そうするとスピーカーと携帯ゲーム機を繋げられないので、携帯ゲーム機の音は生で出すか、イヤホンを片耳にしてやっていました。
携帯ゲーム機のスピーカーってお世辞にも良いものではないので大抵はイヤホンをしてます。
俺はイヤオンとかヘッドフォンは可能な限り付けたくない(FPSのゲームをやる時、スピーカーから漏らせない会話をする時は付ける)のでできればゲーム機の音もスピーカーから出したい。
オーディオIFに求めた予想図はこうでした↓
ただ1つのスピーカーから複数の音をミックスさせて出したいだけならオーディオIFでなくても選択肢はあるのですが、
どうせだったらマイクもオーディオIFにつなげて音質良くしたいじゃん?という欲望マシマシプラン。
購入していざ接続!
結果!
駄目でした。
反省点
まず、有識者の方ならもしかしたらすぐ思いつくのかもしれませんが、俺の求めていたものは音質を上げるオーディオIFではなくて、様々な音をミックスさせられるミキサーだったのだという事です。
完全に知識不足。雑魚。本当に雑魚。
買うのだったらヤマハのAG03とかの方が良かった、のかもしれません。
目的全てが駄目だったとかいう笑えないオチだったので、戒めを込めて一個ずつ見ていきます。
使ってたマイク SONY「ECM-PCV80U」→駄目でした
この記事の本題と外れるので詳細は割愛させていただきますが、こいつは「M-TRACK DUO」とは接続できません。
正確にはプラグイン式以外での接続ができないのでコンボジャックとの接続ができません。
こいつ、画像からは分からないのですがマイク本体とケーブルの接続は(何故か)XLRなのですが、接続端子の方は3.5mmミニプラグです。
こいつは【エレクトレック・コンデンサーマイク】とのタイプらしく、コンデンサーマイクでありながらファンタム電源を必要としません。
必要としないどころかファンタム電源環境で挿したら最悪壊れるそうです。
付属でUSB接続へ変換できるサウンドカードが付いているので、この商品はこれだけでUSBへと接続できるものとして完結しています。
この見た目ですがしっかり単一指向性です。
とりあえず安めのマイクでありながらそこそこ評判の良いマイクをUSB接続で試してみたい。
という買った当時の俺の欲求は満たしてくれましたが、音質向上のためにオーディオIFに繋いでみたい、という新たな欲求は満たしてくれなかった商品です。
しゃーなし。知識不足ここに極まれり。
ゲーム機の音をM-TRACK DUOに接続→駄目でした
ちなみにゲーム機はスイッチライトの事です。
M TRACK DUOへの接続方法はAUX用のケーブル(3.5mミニプラスオスが両端に付いているケーブル)の片方に6.35mm標準プラグへ変換(3.5mミニプラグメスと6.35m標準プラグオスの変換プラグ)を噛まして接続。
駄目でした。
音が全く出ない訳ではないのですが、ボイスやSEといった高音を拾ってくれませんでした。
少し調べたのですが「ゲームの音の出力(音量ではなく電流の方)が高すぎて、並大抵の機材では受け取りきれてない」との事です。
恐らくこれに該当するのではないかと思います。
ゲーム機の音はギターなどの楽器よりも遥かに出力が高いとの事です。知らなかった……言われてみればそうかも、とはなるのですが。
M-TRACK DUOはゲーム機の音を出すのには許容量不足という事です。これはしゃーなし。知らなかった俺が悪いし、そもそも本来の用途の使い方ではないです。
マイクも駄目。ゲーム機も駄目となると本来使いたかった用途の7割ぐらいは使えなかったという事になります。
ガーン……ぐすん。
俺の環境(というか目的)には合わなかった商品になります。
買って良かったと思う点
凄い言い訳になるんですけど、まず良い勉強になりました。
これはガチ。
実際触ってみたり接続してみたりで感経験として脳にイメージ付けできたりとあり、知識が増えました。
そもそも実際に接続して駄目だった例を体験しないと、なぜ駄目なのかもggらなかった筈なので。
これはこれで有り。と思うしか無いw
そもそもオーディオIFがないとファンタム電源が必要なコンデンサーマイクを買う選択肢がないため、これはこれで持っていて良かったと思う日が来るかもしれません。
来て欲しい。頼む!
結論→M-TRACKはオーディオIF第一歩にはオススメできない
まず今更M-TRACK DUOを持ち上げたいのですが、まずそんなに重くないです。持ち運びに便利そう。
また、音量調整が天井に付いているのですがこれでマジで便利です。
6.3mへの変換は必要ですが3.5mのイヤホンを付けると、イヤホンへの音量とスピーカーから出る音量操作出来るんですよ。
手元でこれがさっとできるというのは想像していたより便利です。
この操作感と音質向上が見込めるのなら有りだなこれ、とは思いました。
もちろん、コンボジャックの入力の音量も調整できるので凄い手軽に接続機器の音量調整が個別に出来る。
俺が知らなかっただけなのですが、こんなに便利になるかと関心しました。
つまり、オーディオIFというものをある程度理解しており、かつ使用用途がドンピシャで噛み合う方にはオススメ出来る。
それがM-TRACKシリーズだと思います。
逆に「折角だからこれからオーディオIFを触るぜ!」という方はもう少し知名度のあるものをオススメします。
初めて買うにはAG03もUR22mk2も高いけど、人気で定番という事は情報も多い。これにはマジで価値があります。
俺は次からは値段が貼っても定番と言われるものを買おうと思いました。
俺は買うならAG03かな?
ともあれ、色々勉強になる買い物でした。